飛騨フォレストが使用している
“生産者のわかる” 熊本県産 有機栽培畳表や、畳についてご紹介します。

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くまもと畳表

くまもと畳表

飛騨フォレストで使用する天然い草は、
熊本県八代市の有機栽培表のみを取り扱っています
※化学表はダイケン・セキスイの取り扱いもございます。

実は現在、国内で販売されている畳の8割が中国など海外からの輸入なのをご存知でしょうか?畳は日本の文化だから、どれも「国産」だろうと思って産地を確認せずに購入したら、実は外国産のものを購入していた、ということもあるそうです。また、海外で栽培されたい草を国内で加工して「国産」として販売しているケースも。外国産の畳表は安価ですが、着色をすることで手間を省いていたり、農薬の使用、劣化の早さなど日本製の畳表と比べるとまだまだ劣る部分が多いのが現状です。「畳の色は、良い方が良い」という考えのもと、水性ペンキや水性ボンド・添加剤などが加えられた畳表は、質の悪い部分を隠すため、見た目はとてもきれいに仕上がりますが、実際に使用すると国産の上質な畳表との違いは明らかです。

国内産の上質な畳表は、「天然染土」というもので、「泥染め」をしています。この泥染めは、刈り取ったい草を急激な乾燥から守るために行います。江戸時代から続いている、畳表には欠かせない加工です。

熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会

泥染めの効果は多くあります。

  • 光沢が均一でムラのないきれいな色を保つ
  • 畳が持つ独特の香りでリラックス
  • 日焼け防止
  • 劣化を抑制
  • 調湿作用

この泥染めをしないと、すぐに枯草のような色になってしまうそうです。なので、下級品の畳表は着色をして見た目がきれいな製品に仕上げます。ですが、着色によってせっかくの畳の香りが消されてしまったり、調湿作用がなくなったり・・などのことを考えたら、永く使用する畳ですので、上質なものを選びたいと思いますよね。

飛騨フォレストでは、熊本県八代市の生産者さんがわかる畳表のみを使用しています。もちろん有機栽培で、人にも環境にも優しい畳表。着色などは一切していません。

生産者さんは主に、枩島(まつしま)さんと、元田(もとだ)さん。こちらのお二人です。

  • 枩島 洋(まつしま ひろし)さん


たくさんの受賞歴をお持ちの生産者さんです!
平成7年 イ草部 熊本県賞
平成8年 熊本県農業コンクール 秀賞、農林大臣賞
平成9年 全国農業コンクール 名誉賞、農林大臣賞

  •  元田 政光(もとだ まさみつ)さん


安心安全をモットーに生産されている、
すばらしい生産者さんです!

いぐさ生産における熊本県の国内シェアは96%、さらにそのほとんどが県内の八代地域で生産されています。

熊本県農林水産部生産局農産課

生産者さんの検索をしてみましょう!

熊本県産の畳表には、生産者が1枚1枚QRコード付きのタグを畳表に挿入しています。このQRコードで検索をすると、生産者さんの情報(い草の品種名、管理状況や使用農薬記録、受賞歴など)が過去のものも含めて確認できます。

▲QRタグは畳表を織った後には入れることができないので、産地偽装防止になります。

検索方法

畳表に挟まっているQRコードのタグは、通常お客様のもとに畳が届く前に外してしまいますので、お客様が目にすることはほとんどないと思います。

ですが、生産者さんの情報を検索することはどなたでも可能です。購入された畳屋さんに生産者番号や生産者さんのお名前を聞くことができれば、ぜひ下記のように検索してみてください。もちろん、飛騨フォレストで畳ベッドなどをご購入されたお客様は、お問合せいただければ生産者さんのお名前をお伝えいたします。

1.「いぐさ・畳表活性化連絡協議会」の検索ページで、生産者番号または生産者名を入力して、検索ボタンを押します。

2.畳表生産者名一覧に表示された生産者名を確認し、該当の生産者名をクリックします。

3.生産者情報が表示されます。

外国産との差別化・産地偽装防止の目的に、熊本県産の畳表には「産地表示」の取り組みが行われており、畳表一枚一枚の生産者がわかるようになっています。熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会が、いぐさ・畳表産地の活性化と安定的振興のために活動されています。

なぜ八代地域はいぐさの栽培が盛んなのでしょうか?

八代地域は水が豊富で自然豊かな土地ということ、また温暖な気候に恵まれ、いぐさの栽培に非常に適しており、上質ないぐさが栽培されています。昔は、広島や岡山へ技術者を長期派遣するなどして品質向上に努め、戦中戦後の苦難をくぐりぬけてきたそうです。

上質な「いぐさ」とは、どのように見分けるのでしょうか?

いぐさの品質は「長さ」と「色」、「太さ」で決まります。太さが均一で色も良く、変色や傷などが少ないいぐさが良いいぐさです。

たて糸の基準(太さ、引張り強さ、伸び率、混用率)を満たした畳表には、熊本県産の証明として「県証糸」が入っています。


成瀬製畳さんに飛騨フォレストで使用している畳表を見せてもらいました。(ちなみに成瀬製畳さんは、岐阜県で唯一、技能コンテストに入賞されているすごい畳屋さんです!)

通常は白っぽいたて糸を使用して織られますが、県証糸として1本、青い糸が入っています。

また、「有機」「球磨川」「熊本八代産」の印が押されているのもわかりますか?こちらは製品には使用されない端の部分ですが、ちゃんと八代産ということがわかり安心です。

畳のサイズは自由にオーダーできます

畳のサイズは、地域ごとに様々な規格が存在しますね。
よく耳にするのは京間(本間)、中京間(三六間)、江戸間(関東間、田舎間、五八間)、団地間(公団サイズ、五六間)などでしょうか。

縦横比が2:1になっている長方形の一畳サイズか、これを横半分にした正方形の半畳サイズの2種類しかないと思われている方も多いようですが、実は畳屋さんにオーダーすればどんなサイズ・形でも製作可能です。(ただし幅は織機のサイズまでです。)飛騨フォレストでは完全オーダーメイドで畳ベッドやユニット畳を製作していますので、ちょっとこれは無理かな?というような形やサイズのものでもお気軽にお問合せください。

畳のお手入れのコツ

普段のお手入れは、掃除機+乾拭きが基本 水分には気を付けて


畳の目に沿ってやさしく掃除機をかけ、乾いた布で拭いてください。余計な水分はカビや黒ずみのもととなりますし、何度も拭くと劣化や毛羽立ちの原因となります。汚れを見つけた場合は、酢で薄めた水で雑巾を固く絞って拭き、よく乾かしましょう。
また、畳の掃除は昔からホウキと出がらしのお茶っ葉(ぎゅっと絞ったもの)が一番適していると言われます。ホコリも香りもスッキリしますので、おすすめです。ただしこの場合も、水分が畳に残らないようにしましょう。

半年に一度は畳干しできるとベストです!
なかなかすべてのお部屋の畳を干すことは難しいかもしれませんが、半年に一度(春、秋)よく晴れた日に畳を干すと畳が長持ちしますしカビやダニの発生防止にもなります。
畳を外す際は、先端のとがったもので、中央にある畳から持ち上げてください。取り外した畳は入れ間違いのないよう、どこにあったものか印をつけておくことをおすすめします。(数cm、数mm単位で微調整している場合があるので、置き方が違うと入らなかったり、隙間が空くことがあります。)
畳床を日光に向け、よくホコリを叩き出してから4~5時間ほど干します。

とはいえ、畳を干す場所がないという場合もありますよね?そんなときは、床から畳を浮かして空き缶などをはさみ、風を通すだけでもOKです。畳はお手入れの仕方によって寿命が大きく違ってきますので、気持ちよく使用するためにもぜひお手入れをしましょう。

畳表の裏返し

畳表は、表と裏の両面使用できます。畳表だけをひっくり返すことで、一枚の畳表をきれいに長くご使用頂けます。畳表の品質と擦れ具合によりますが、2~3年で裏返しをするのが目安です。加工は畳店に依頼ができます。

畳の表替え

既存の畳の「畳床」を再利用し、畳表を新しいものに替えることを表替えといいます。裏返し後、3~5年程度で表替えがするのが目安です。畳表が擦り切れたり、汚れ、日焼けが目立つようになった場合は畳店で新しい畳表に交換しましょう。

畳表にカビが発生したら・・・
中性洗剤を薄めて、かたくしぼった雑巾で拭き取ります。その後、消毒用アルコールを布にとって軽く拭き、乾かします。

畳の上に家具を長い間置いて、畳がくぼんでしまったら・・・
熱めのお湯で絞ったタオルをあてて、その上からアイロンをかけてください。その後、ドライヤーなどの風を当てて早めに乾かします。

お部屋に畳スペースがあるメリットはたくさん!

最近では、畳の無いマンションや戸建ても増えてきましたが、子育てを始めてから畳の良さに気づく方も多いのではないでしょうか?小さなお子さんは、転倒するなど日々いろいろなトラブルがつきもの。でも、畳スペースがあれば、安心して遊ばせられますし、冬は暖かく夏は涼しい畳は寝るにも最適です。たくさんの機能を備えた畳は、メリットがたくさんあるんです。

※化学表はダイケン・セキスイの取り扱いがあります。

    1. 調湿性能
      畳1帖分の自然吸湿能力は、なんと約500mlといわれており、乾燥してくると水分を放出してくれます。夏は涼しく、冬は暖かくお部屋を保ってくれますので、高温多湿の日本の風土にマッチした床材です。
    2. リラックス効果
      畳表の香りは、い草本来が持っている「干し草の香り」と「染土」がブレンドされたものです。い草に含まれるフィトンチッドという物質は、「植物」を意味しています。名前の意味から想像がつくように、「森林の香り」と言われています。い草は鎮静作用があり、心からリラックスさせ、癒してくれます。
      また、子供の集中力を持続させる効果があることが研究でわかっています。
    3. 有害物質吸着性能
      大気汚染の原因となる二酸化窒素やシックハウス病の原因とされるホルムアルデヒド等を吸着する機能があり、お部屋の空気をきれいにしてくれます。
    4. 保温・断熱性
      い草にはたくさんの空気がふくまれており、適度な温度を保ってくれます。
    5. 抗菌効果
      い草は昔、薬草として使用されていました。
      天然の抗菌素材ともいわれており、八代市の宿泊施設では、い草を細かく切って、浴槽に浮かべて「い草風呂」としても使用されているそうです。
    6. 吸音性能
      畳の部屋は、フローリングの部屋等に比べて静けさを感じます。これは、畳の空気が余計な音を吸収してしまうから。畳の部屋では、足音も気になりません。
    7. 弾力性
      スポンジ状の構造をもつい草の空気がクッションとなり、寝ころべば心地よく、転んだときでも衝撃を和らげてくれます。

くまもと畳の歴史

畳は、中国にも韓国にも存在しない日本独自の文化ということは、以外と知られていないようです。湿度が高く、四季の変化がある日本の風土の中で、畳は1300年以上もの間伝承されてきています。それは、畳が「調湿作用」「保温性」「抗菌作用」など多くの機能を備えているからです。

現存する畳の古いものは、なんと奈良時代のものだそうです。奈良東大寺の正倉院にある聖武天皇が使用した畳が保存されていて、『古事記』にも「畳」の文字があるそうです。

熊本県でいぐさ栽培が始まったのは室町時代です。
上土城(現・八代市千丁町大牟田)の城代として送り込まれた家臣・岩崎主馬忠久が、永正2年(1505年)にいぐさ栽培と製織を奨励したのが始まりとされています。

“福富草子” 白百合女子大学図書館 所蔵

桃山時代から江戸時代にかけては、数奇屋造や茶道が発展して普及しました。ですが、明治維新前までは畳を使うことは位の高い身分の人しか許されませんでした。また、い草を栽培することが認められた地域は5か所の村(上土・新開・下村・大牟田・新牟田)のみでした。

明治元年にようやく、い草栽培が自由化されます。とはいえ明治前期の技術では、1日に1枚程度の製織と1戸あたり1反程度の作付けが精一杯で、なかなか生産量が上がりません。明治43年に「野口式足踏機」が開発されてから、1日3枚程度の製織と1戸3反歩位の作付けが可能となり、徐々に生産量が伸びてきました。

昭和7年(1932)に入ると動力織機が登場し、近代的な製織がされるようになりました。

Henry and Nancy Rosin Collection of Early Photography of Japan/Creative Commons

資料提供:熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会様

参考文献
畳の魅力:全国い産業連携協議会
くまもとのい業:熊本県農林水産部生産局農産課